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きつねづき ~番外編~
第4章 賄賂
暗くなってきた天主で、信長は光秀から渡された小袋を取り出す。先程危なく秀吉に取り上げられそうになり、死守したものだ。
小袋からひとつまみ程取り、口に放り込む。
カリリ、と星形の甘い賄賂が口の中で溶ける。
「これだからさえりにちょっかい出すのはやめられん」
欄干から城下を見渡しながら、信長は満足げに呟いた。
秀吉の心労はまだまだ続きそうであった。
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