第5章 ✼風信子✼
言葉で何と言おうとも、甘い刺激を求めていたソコは長い指をいとも簡単に呑み込んでしまう。
「うぁ……ああっ!やぁ…っ!」
自分が強く締め付ているせいか謙信様の指が自分の中で動いでいるのが分かる。
うっすらと目を開けると私の様子を楽しむように謙信様の二色の瞳が真っすぐにこちらを向いていた。
体への刺激は勿論なのだが、愛する人に触れられているその事実が何より私を満たされる。
「一度達しておけ」
指を二本に増やした謙信様の指が中で激しく動く。
「あっ、ああああんっ………!」
「綺麗だよ、結」
先程の激しい動きとは対照的に、達した私の頬を優しく撫でてくれるこの手が好き。
私の中から指を引き抜いた謙信様は、そのままその指を口に含んだ。
「謙信様っ!汚いですから……!」
「お前に汚いところなど無い。言っただろう。全て俺のものだと」
「でも……っ…」
反論をする前に、謙信様は私の中心へと顔を埋めてしまう。
「ああんっ……!んぁ…!」
熱い舌に直接蕾を刺激され、無意識に逃げようとするが謙信様の手が腰を掴んで逃がさない。
さらりとした髪の毛が内ももに触れるだけでも感じてしまう。
「やっ!もう……っ…」
快楽の波はまたすぐに訪れる。
荒い息遣いが途切れる事も無い。
「……が、いっ!ああっ!」
伝えたい一言を言う事さえもままならない。
「やあっ……!ああああっ!」
突然訪れた激しい快楽の波。
じゅるじゅる…っ…!という淫らな音を立てて、中心を吸い上げられてよりいっそう大きな声が出る。
「一緒が…よか……たっ…あぅ…ん……」
一緒に達したかった、とただ一言いいたいのに、痙攣した体は言う事を聞いてくれない。
それでも謙信様は言葉の意味を理解してくれたようで、羽織るだけになっている着物を脱ぎ捨てた。
「分かっている。もう欲しいのだろう?」
甘い言葉と共に当てがわれたモノはもう既に質量を増していた。
「こうしてお前と一つになるのも久しぶりだな」