第7章 大阪城攻防戦 ~逆心を宿すモノたち~
加州「・・大丈夫?」
「・・・え?」
無意識に思考回路が飛んでいたらしい。
ぼーっとしていた私の顔を覗き込むように加州が私を見つめている。
加州「いきなり静かになったからさ」
ち、近い・・っ!
加州って人の顔覗き込むの好きなのかな?
よくこうやって顔を見られる気がするんだけど・・。
「だっだいじょうぶ」
加州「そう?・・・じゃあ話の続きだけど、俺たちはどうすればいい?このままここで仲間の戦闘が終わるのを待ってるってわけじゃないでしょ」
「・・当然っ!」
信頼してくれるような優しい眼差し。
本当は刀剣男士の皆も相手も誰一人として傷つけたくはないけど、でも戦い合うということは傷つけ合うということ。
戦うのは刀の本質だから、傷つかないでっていうのは本当に矛盾していると思う。
でも、私が考えれる勝ち筋はコレだけ。
それが成功すると信じて、歩むしかない。
「・・・ここまでの話を前提として、まずはを懐柔しようと思う」
次郎「現在進行系で兄弟喧嘩してるあの子たちを仲裁しようっていうのかい?」
「いや、そこまで時間をかける暇はない。だから・・一択しか出来ないように選ばせるの」
鶴丸「一択で選ばせるって矛盾しているが・・・主にはそう言えるくらいの種があるってことだろ?」
きっと骨喰と薬研が此処に出てきたのは、和泉守たちの監視も兼ねてるんだろう。
彼らとはあくまで共戦する同士というだけで、もしかしたら他の粟田口の弟たちは和泉守のことを知らないかもしれない。
そうせざる得なかった。
いや、“それほどまでに不安に駆られていた”かな。
「・・・・私が一期一振の元へ行けば自然と彼は目を覚ます。一期一振が目覚めるなら、骨喰も薬研も私を彼の元へ連れていくしかない・・・そうでしょ?」
加州「あぁ・・・そーゆーこと、ね」
小さく、呟かれた加州の声。
その表情がすこし歪んでの横顔を見つめていた。