第7章 大阪城攻防戦 ~逆心を宿すモノたち~
「それは一期一振の性格からしてあり得ないんだよ」
加州「・・・・」
「一期一振が自分だけ安全な場所にいて、弟たちを出陣させるなんて絶対にさせない。だからこそ、決戦の場は太刀が振れて粟田口が皆でいれる大広間だと見込んでた」
そのために動きの早い粟田口の子を牽制する役割で大太刀は欲しかったんだ。
多勢でしかも相手を傷つけないようにするには粟田口の子にこちらに近寄らせないようにするしかない。
「・・粟田口で比較的お兄ちゃん的存在の骨喰と薬研が先頭切って出てくるのは安全な場所に弟たちが居るから。そしてこれは想像の範囲内だけど、粟田口の皆に外の状況を繋げていたのがきっと和泉守たちなんだと思う」
加州「粟田口と和泉守たちに繋がりはなんなんだろうね・・一見接点はないように見えるけど」
「それなんだよね~・・・正直、和泉守と粟田口の関係性は分からない。でも・・・・こちら側には関係性があるよね?」
次郎「和泉守と関わりあるなんてどう考えても堀川ちゃんしかいないさね」
加州「新撰組土方歳三の愛刀だからね。もう関係ありまくりでしょ」
鶴丸「それなら和泉守兼定の目的は堀川っていうのは可能性としては大だ」
あんまり考えたくはないけど、和泉守たちは私と相反したモノたち。
前の私の行動が彼らの心に不信感を抱かせてしまったんだろう。
でも、彼らの内情は理解出来るけど・・・それでもやっぱり記憶のない私にとってそれはまだ無機質な理解にしか感じられない。
頭では分かっていても、感情移入は出来ない。
(・・・だから、兼さんと対峙して堀川がどんな答えを見つけたとしても私に止めれない)
記憶のない私にとって当事者だとしても、蚊帳の外。
相手の話の本質の理解が出来ているかも微妙だ。
(記憶さえ戻れば・・・)