第7章 大阪城攻防戦 ~逆心を宿すモノたち~
鯰尾「加州さん!大和守さん!どうせならもう少し遠慮してくださいよ!俺は今、主から元気を補充中なんですからねっ!」(アッカンベー)
加州「だーかーらー、それ主にとっては精神的ダメージだから!ほらっ、離れて離れて」
鯰尾「加州さんばっかりズルいですよーっ!!」(プンプン)
安定「それに関しては鯰尾に賛成」
加州「安定はどっちの味方なんだよっ!」
まったく・・と呆れつつも、加州が私を見る。
“ よ か っ た ね ”
私にだけ分かるように、加州が微笑んで口を動かした。
「・・・ッ」
元気になった鯰尾と安定が言い合いをしながら、前方を歩く。
安定の隣で加州も面白そうに顔を笑う。
――――ドクンッ。
心臓が大きく波打つ。
(・・ッ!!!)
それはすごく嫌な鼓動で。
(・・なん、だコレ・・っ)
ドクンドクン。
鼓動が連なるたびに足が重く、心臓も軋むみたいに締め付けられる。
締め付けて。
締め付けて。
締め付けられた心の先に・・。
ポッカリと空いた“無”が心に広がった。
その更に先には、見覚えのある少しつり目の赤い瞳を宿す黒髪の―――。
「前方三体!!!!!後方二体!!!!!!!」
「攻撃に備えよ!!!!!!!!」
ガキィイイイイン!!!
舞うように振り袖を翻し、真後を振り返ると迷いなく刀を受け止めた。
??「へぇ・・・完全に無防備だと思ったのにな」
「背後から闇討ちなんて随分と陰湿なんじゃないの・・ッ」
ジリジリと短刀が扇子を押し込む。
加州「てやあああ!!」
??「おっと・・!」
加州「ごめん、主。出遅れた」
安定「うちの大将にちょっかい出すなんていい度胸だね・・・殺されたいの?」
庇うように私の前に加州と安定が立ちはだかる。
鯰尾「怪我はないですか?」
「それは大丈夫。でも・・」
二人で再び視線を上げ、正面を見る。