第6章 濡れ羽色した少年のキモチ
加州「俺は大人だから~?喧嘩売られてもムキにならないし~」
「嘘だあ~!すました顔して、実はかなり負けず嫌いなの知ってるんだからね!」
加州「まぁそりゃあ俺も男の子だしー。負けるよりは勝ったほうがいいよね」
「いやいや!性別関係なく負けたら悔しいから!一族滅ぼすくらいには悔しいから!!」
加州「ちょっ!!一族まで巻き込まないであげてくれる!?」
「まぁ外道だから本人ボッコボコにするくらいしか出来ないけどね!」
加州「だーかーらー、やめなさいっての!」
「あはは!」
笑いあったお互いを見つめる。
が唯一、気兼ねなく見つめられる相手。
「加州」
加州「ん、なぁに」
は本丸の主として、決して弱さを見せなかった。
その毅然とした態度は誇らしく、そして心配でもあったんだ。
「ありがと。ずっと気にかけてくれていたでしょ?」(ニッコリ)
加州「・・さぁ?どうだったかな?」
胸の内とは正反対の言葉。
本当はすごく心配した、なんて素直に言えるほど可愛げのある性格じゃないのは自分が一番分かってる。
それでも。
少しでも伝えたくて、遠慮がちに伸ばした手がの手に触れる。
驚いたの顔。
でも思ってた以上に気恥ずかしくなってしまったのは俺のほうで。
(や、やばい・・・///)
どんな顔をしていいのかわからなくて、慌てて顔を背けたけど
確実に顔に熱が集まってるのが分かる。
(なんだこれっ・・ただ手を握っただけなのに・・っ)
慌てまくって、一人で百面相をしている俺を他所には優しく手を握り返してくれた。