第5章 せせらぎのキモチ
堀川「・・・貴女って人は本当に・・・」
ひどく苦しそうな顔で微笑む彼のもとへ歩み寄ると。
そっと包み込むように抱きしめた。
加州「・・・・ッ」
堀川「えっあ、主さん・・っ!?」(ビックリ)
不意を付かれた行動に、慌てて堀川が離れようとして私の腕を掴む。
「顕現したてで辛い事をさせて、ごめん」
堀川「・・・・ッ」
前の私がどんな意図でこれを堀川にさせたのかは分からない。
でも、たぶん自分を信じるなら堀川に辛い思いをさせるのは苦渋の選択だったはずだ。
「・・ごめん、堀川」
堀川「・・・僕が護りたいと思ったんです」
ぐっと堀川の手に力が籠もる。
堀川「他の誰でもない、貴女のために」
吸い込まれそうな瞳が真っ直ぐ私を見つめた。
堀川「今度こそ、貴女を護るために僕は顕現したんです」
私を護る・・・?
(それじゃあまるで前の私は・・・)
堀川「・・・あるじさん?」
伏せた私の視線を追うように堀川が私の顔を覗き込む。
その仕草に突如、顔の至近距離に気づく。
「~~~ッ!!!/////」(カァアア//)
堀川「あれ?いきなり顔が赤くなったけど・・・?」
綺麗な瞳が私を見つめる。
(ま、まずい・・!)
必死だったせいか、例の症状のことを忘れてた。