• テキストサイズ

二次元の君と愛しき君へ【爆豪勝己】

第11章 離婚





「えーと、爆豪君の世界に零が居るってこと?」


零の父親が笑顔でそう聞いてきた。


「ああ……学校でみんなに囲まれて、こっちとは真逆の楽しい生活を送ってるんだろ」


「そっか。君はこの世界に来て、どんなことが起きた?」


そう聞かれて困った。


だけど、素直に助けを求めるのが最善だと思った。


「サッカー部のヤツらにいじめられた。蹴られたり、酷いこと言われたりした」


父親の顔が固まる。


「俺らは一日ごとに入れ替わる。その理由をアイツに聞いてみろ。アイツは自ら助けを求めることが出来ずに悩んでる」


この世界にも小さなヒーローは居るんだ。


だから、テメェも素直に助けを求めろ。


なぁ、零。


俺はお前をこの世の全てから守ってやりてぇ。


あの日記みたいなことが起きてほしくねぇんだ。


俺がお前のヒーローになりたい。


お前の隣を歩けたなら……。


「爆豪君、調べてみると強い男の子なんだね。だけど、君も人間だ。素直に泣いていいんだ。怖かっただろう」


零の父親が俺を抱き締める。


俺はガキのように声を上げて泣いた。





/ 117ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp