第1章 最低で最悪な出会い
「え?今何て?…は…ぁ…」
ぼんやりとした頭の中ではジルがなんて言ったのか理解ができなかった。
「だって下を触られるの嫌なのでしょう?それならイかせてあげることは出来ませんね?」
ジルは分かっててわざと言っているのだ。私の口からイかせて欲しい。そう言うまできっとイかせてくれないだろう。
もう何がなんでもいいや。そう思い始めている私は重症なのだろうか。
「ジルぅ…下…触って…ほし…ぃです…イかせて…欲しい…」
「…っ!…///」
心なしかジルの顔が照れたような気がした。
「まったく貴女の口からそのような卑猥な言葉を聞けるとは思いもしませんでしたよ。殿方もさぞそそられるでしょうね。」
そうだったこれは公務のためにしているのであってジル個人との営みでは無いのだ。そう思うと急に胸がズキッと痛んだ。
(この感じはなんだろう…)
「では…」
ジルの声ではっと現実に戻された。
「では…どのようにイかせて欲しいのか言ってください?そうでないと分かりませんので。クスッ」
ジルが妖艶に微笑むのを見てなぜか従う他ないと本能が訴えてきた。