• テキストサイズ

二人のビー玉【文スト】[更新停止中]

第5章 荒神は今


数分後

「凄い、流石羊の王と言われるだけあるね。全員倒しちゃったよ。治もちゃんと通信機から情報を得てるし。」

私は驚いて開いた口が塞がらなかった。

「てか、私要らなくね?何で森さんは見守ってろって言ったのかなぁ~?」

私は考えてもよくわからなかった。

「まぁいっか、見てると面白いし。先に例の場所に行ってよっと。」

私はその場から離れた。
ついた先は港の近くにある廃倉庫だった。

「ふぁ~。まだ時間あるし寝てよ。」

私は物陰に体を潜ませて寝た。


数時間後

ガッシャーン!!!

ビクッ!

「え?!何?!」

音がした方を見ると蘭堂と中也が居た。その後ろから治も出てきた。



「此で自殺願望との賭けは俺の勝ちだな。犯人はお前だ、蘭堂。俺の目からは逃れられない。あんたが嘘をついていたこと位とっくにお見通しだ。」

「はい、ストッープ!」

中也は後ろを振り返り太宰を睨んだ。
「手前!何でこんなところに要るんだよ。」

「言っておくけど犯人告発は僕の方が先だからね。今まさに犯行の説明をしている最中だったんだから。」

「最中だったってことはまだ終わってねぇんだよな。だったら俺の勝ちだ。」

「君の勝ちって言うのはあり得ないけど推理は聞いてあげるよ。何で蘭堂さんが犯人だと思った?」

「推理も何も奴の話を聞いていれば誰でも分かる。これまでの目撃証言に先代の爺さんを見たってばっかりだ。だがそいつはアラハバキ本体を見たって言った。」

中也は蘭堂に振り向き言った。
蘭堂は中也を見据えて

「神等とと言うものは存在から私が犯人だと考えた。そういうことだろう。」

「ちげぇよ、逆だよ」

「神が存在するからだよ。俺はそれを知っている。」

「君は知っているのか?」

「あんたも見たんだろ?八年前のあいつ。でなきゃ正確な姿を発言できるわけ無いからな。」

蘭堂は立ち上がり、
「中也君、ならば君は知っているのか、アラハバキが今何処に居るのか。教えてくれ。」

/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp