第5章 荒神は今
「あーあ。まだ言い合ってる。大丈夫かなぁ。」
ユウリは木の影から治と中也を見てた。
ドオン!!!
「!」
「マジか。先に越されてんじゃん。」
屋敷に向かって走り出した治と中也が視界の端に映った。
「私も行くか。」
ユウリも屋敷に向かって走り出した。
燃えてる屋敷を見たユウリは、頭を掻きながら何とも言えない顔で呟いた。
「うわー、派手に燃えてるな。でも、あの人ならこんな状態でも絶対生きてるから大丈夫か。」
人の気配がしてそちらに目を向けると、治と中也に銃を向ける男性が居た。
「GSSか」
「まぁ中也が居るから大丈夫だろ。」
ユウリは中也に視線を向けて
「さて、お手並み拝見だ。」