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二人のビー玉【文スト】[更新停止中]

第4章 太宰 中也 夏目 十五歳


次の攻撃を繰り出そうとした直後、突然爆発が起きた。

「うわっ!」

「なっ!」

「くっ!」

強風の中顔を上げると、中心にはある人物が居た。

「「先代」」

~ポートマフィア本部 首領の部屋~
「ようこそ、ポートマフィアへ 中原中也君」

「お招きに預り光栄だ。」
中也は部屋の真ん中で椅子に座っており準幹部の蘭堂の異能力で拘束されていた。

「昨日は、うちの部下相手に大活躍だったそうじゃないか」

「其れも邪魔が入って台無しだ。最もこうして招いたのもそれがらみだろ?」
「アラハバキについて何を調べてる?」

扉が開き治と ユウリが入って来た。

「やぁ、太宰君、夏目君、待っていたよ。」

治と ユウリを見た中也は声をあげた。
「あっ!てめぇらは昨日の自殺願望と俺の攻撃を防いだ女!」

治と ユウリは中也に顔を向けず手を振った。

「「ハイハイ、今日も元気だねぇ」」

治と ユウリは中也に向き直り、

「僕なんか大怪我なんだけど」

治の右腕にはギプスが巻かれていた。

其を見た森は

「昨日会ったばかりなのに仲が良いね、君達。」

「「はぁ!!」」

治と ユウリは声をあげた。

其を無視して森は話を続けた。

「さて、昨日の件で中也君と少し話をしたい。外して貰えるかな?蘭堂君」

「首領、それはお勧め出来ぬこと。この小僧は危険です。」

「手は考えてある。其より蘭堂君」

「ん?」
蘭堂は中也から目を放し森を見た。

「何時もより寒そうだけど大丈夫?」

森は心配そうに蘭堂に聞いた。

「恥を承知で申し上げると、凍えて死にそうでございます。」

中也は蘭堂を見て

「寒い?その格好で?」

蘭堂は外套に手袋、マフラー更に耳当てをしていたのだ。

「下がって良いよ。」

「では、お言葉に甘えて。失礼します。」

蘭堂は、中也の拘束を解き森に一礼し、出ていった。
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