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二人のビー玉【文スト】[更新停止中]

第4章 太宰 中也 夏目 十五歳


「クククッ、アハハッ。こりゃあ良い。ガキとはな、泣ける人不足じゃないか、ポートマフィア。」

「僕は痛いのが嫌いなんだけど。」

森さんと電話で話している途中、後ろから急に衝撃がきたと思ったら、僕の上で高笑いする少年がいた。

其れよりも痛い。背中を壁にぶつけたらしい。

「手前に選択肢をやろう。今死ぬか、情報を吐いてから死ぬかどっちが良い?」

「じゃあ、今殺せ。楽に殺してくれるなら、願ったりだ。」

頭の包帯から血が染み出てきた。

「このガキ、只野自殺願望か。」

「ガキは君も同じだ。」

「只野ガキじゃねんだよ!手前と違ってな。話してもらおうか、手前が調べているアラハバキについてな。」

「ああ、アラハバキか」

そういえば、羊の王がアラハバキについて調べてると言うことを聞いたな。
僕は笑みを浮かべながら

「成る程、アラハバキね。」

「知ってるんだな」

「いや、初耳」

次の瞬間、顔を蹴られた。

「羊の領土を犯した者は必ず凄まじい反撃を食らう。そうか、君が羊の王重力使いの中原中也君。」

中原中也は、怒った顔をして
「王じゃねぇ、只手札を持っているだけだ。」

「成る程、自信過剰で調子に乗っている子供か。僕の一番嫌いなタイプだ。」

「俺だって、手前みたいな他人を小馬鹿にしたクズは世界一嫌いなんだよ!」
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