第1章 君との約束、あなたとの約束
ー裕太視点ー
君は、覚えているだろうか?
あの日交わした約束を………
スタッフ「玉森さん、次の撮影の準備が終わるまでここで待っていてください」
裕太「わかりました」
今日は、主演映画がクランクアップの日。
俺は待ち時間の間、最後のシーンのチェックの為台本を開いた。
ラストシーン………
まさか、このシーンを演じる事になるとは………
スタッフ「そろそろ撮影始めます」
撮影は順調に進み、いよいよラストシーンの撮影。
辺りは綺麗なオレンジ色に染まっている。
大きな桜の木の下に佇む主人公。
ヒロイン「約束、覚えててくれたんだ」
裕太「忘れた日はなかった」
見つめ合う二人
裕太「長い間待たせてごめん。もう離さないから」
抱き合う二人
裕太「結婚しよう」
監督「カーット!いやー、2人共良かったよ」
裕太「ありがとうございます」