上手な生き方【ONE PIECE・ロロノア・ゾロ】
第3章 行き場のない船旅
「ついた!!海軍基地の町!」
ルフィはコビーを町にきちんとついたという理由で褒めた
コビーにとっては、海へ出る者にとって最低限の能力だと思っていたが_
もしかして、このルフィの後ろに背負われた女もルフィと同じような、航海術を持たない人だったのかも_と思えてくる
コビーはルフィにまず航海士を仲間にすることをやんわり勧めたが、メシ食おうの一言で一蹴されてしまった
「って、ちょっと待って下さいよルフィさん!その女の人はどうするんですか?!先にお医者さんを...」
「えー、先にメシだろ~、俺腹減った」
ぐるるる、と鳴るお腹を押さえてルフィは空腹を訴える
コビーもお腹は減っていたが、怪我人を病院へ運ぶのが当然先だ
「あ、病院は大丈夫...ご飯食べれば、治ります」
突如、ルフィの背後から声が飛ぶ
ルフィが誰だ?と後ろを向くが、誰もいない
「お?今のコビーか?」
首を傾げるルフィの後ろから、女が「もしもーし」と彼の頭を小突く
「病院、じゃなくて、メシ屋...行きましょう」
「ギャアアアアーーー!!!死人が喋ったぁあああ!!!」
「いや、死人じゃないんですけど」
「ギャアアアアーーー!!」
「いや、ちょっと、話聞いて...」
クイクイ、とメシ屋を指差す女に死人でない、とは分かっていながらも、コビーとルフィは驚きで叫ばずにはいられなかった