第8章 職業
リヴァイの職業がホストだと思い至ったマヤは、ショックでクラクラしていた。
……リヴァイさん、あんなにかっこよくてセクシーなんだもん。
それに最初から色々強引だった。あれだってホストだから、女は自分の言いなりみたいな自信があってのことなのでは?
リヴァイさんがホストだったら、すべて納得できる。
もちろん、ホストが悪いと思っている訳ではない。
……ただ 世界が違いすぎる。
ホスト、それもきっと… いや間違いなく No.1ホストであろうリヴァイさんと私じゃ住む世界が違う。
……リヴァイさんが わからない。
どうして暇つぶしとはいえ、私に会いに来るのだろう?
煌びやかな世界にいるだろうに、ごく普通…どころか正直 面白味もない地味な私なんかといて、何が楽しいのだろうか?
……からかわれているのかな…。
馬鹿だな… 私。これからいっぱいお話して仲良くなったら友達とか…、もしうまくいけば恋人とか…、そんな風になれたらいいなって一瞬でも思うなんて。
そんな希望は持っちゃいけないな…。
でも、でも、リヴァイさんを見てドキドキしたいし、一緒にいる時間は楽しい。
いつリヴァイさんが暇つぶしに飽きて会えなくなるかわからないけど、そのときまで想いを募らせよう。
決して伝えられない想いであっても。