第17章 揺るぎない想いと誓い
マヤがリヴァイに気持ちを告げた途端、逞しい腕に引き寄せられ ぎゅっと抱きしめられた。
その胸の中は、ゴツゴツとして硬い。
マヤは初めて会った夜の、月明かりの下で目にしたリヴァイの筋肉質な胸板と腹筋を思い出した。
「……マヤ…」
耳元でささやかれるリヴァイの声に、マヤは全身が熱を帯びるのを感じた。
きっと、顔も真っ赤に違いない。
リヴァイは、マヤを抱きしめる腕に力をこめた。
「マヤ、お前と一緒にいると幸せで… 満たされた気持ちになる。どんなくだらねぇ些細なことも、お前と一緒だと光り輝く思い出になる。…頼む、ずっと俺のそばにいてくれ…」
「……はい…」
しばらく二人は、互いをもう離すまいと強く強く抱き合っていたが、ふっとどちらからともなく力が緩められ、二人の間にわずかな空間ができた。
マヤとリヴァイの、熱っぽい視線が絡み合う。
ゆっくりと、リヴァイの顔が近づいてくる。
マヤが恥ずかしさに耐えられずに顔を伏せると、リヴァイは くいっとマヤのあごに手をかけ、マヤの顔を上に向かせた。
「……こんなにも愛おしいと思った女は、お前が初めてだ…」
そうささやきながら、リヴァイはマヤに口づけた。
目を閉じ かすかに震えながら待つマヤのくちびるに、やわらかい感触が降りてくる。
……ふれるだけの優しい口づけ…。
初めてのキスにマヤは、どうすればいいかわからず ただリヴァイに身を任せた。躰が燃えるように熱く、胸がドキドキして苦しい。
そっとマヤのくちびるから離れたリヴァイは、目の前の耳まで真っ赤にして目をぎゅっと閉じ 震えている愛おしい女の姿に、また新たに恋に落ちるような不思議な感覚におちいった。
……そうだ 俺は、マヤとなら何度だって恋に落ちる。愛し合える。
俺のすべてを賭して、マヤを守り 愛することを誓う。
お前を愛おしく思うこの確かな想いは、誰にも止めることはできない。
揺るぎない想いと誓いを心に、マヤよ、俺は お前を一生愛する。
「……マヤ、愛してる…」
リヴァイはそうささやくと、優しくマヤのくちびるに啄むようなキスを降らせた。