第3章 新たなる脅威
昼が開けて、LHRの時間。他の委員会決めをするとの事。何入ろっかな〜、ていうか何があるのかな。
「え、えっとやっぱり僕は委員長が飯田天哉君がいいと思います!」
緑谷君がおどおどと物怖じして言うものだからなにかと思った。あの騒動を沈めたのは飯田君だそうだ。まぁ、食堂に溢れかえった人が一斉に非常口へ向かってぎゅうぎゅうだったみたいだし、それを沈静化したのはお手上げよね。非常口飯田って言ったやつ誰、笑うからやめて。ヤオモモがちょっと居た堪れないところあるけど、まぁ、大衆の意見がいつも全てだし、しょうがないね。ドンマイ、ヤオモモ。
その日は、少し出来事もあったけど、普通の生活なるものを送れたはずだ。はず、だったのだ。
「原操、駅まで帰ろうぜ。」
「うん、皆も一緒でしょ?」
瀬呂君が声をかけてきて、その後ろには切島君も上鳴君も居た。あれ、足りない。そう思って教室のドアを見れば爆豪君がもう外に出ようとしていた。
「あ!バクゴー待てって!」
切島君もそれに気付いて走って追いかけるもんだから、皆それとなく小走りで爆豪君の所へ行く。相変わらず爆豪君はついてくるなオーラをすっごく出してるけど。まぁ、大丈夫でしょ。彼も本当に嫌ならもっと抵抗するだろうしね。お昼休みみたいにまたワチャワチャと騒いで駅まで帰る。あまりにも平和ボケしてしまいそうだ。
数日後、真に賢い敵はやってくる。
→あとがき