第2章 胸はずむ
「私の個性は原子操作。触れた物を原子レベルで分解して別の物に組み替えたり、材料さえ揃っていれば基本的にはなんでも作れるよ。」
「じゃ、お前が俺と戦った時に壁に触って鉄甲作ったのも、原子レベルで分解して造り直したのか。くぅ〜、強個性じゃねぇか!」
「え、じゃ上鳴が現れた時に靴投げて、その後上鳴が違う方向に走って行ったけどあれは?」
「ほら、最初に爆豪君達が使ってたAビルに寄ってたでしょ?あそこで録音機と録音機のリモコン、探知機を作っておいたの。
上鳴君が来たらまず個性で攻撃してくると思ったから靴投げて電気を出させた。そこから靴に浴びた電気と空気中を舞ってる電気を使ってリモコンに電源入れて、靴の音源を残した録音機にスイッチを入れる。そしたら上鳴君は入り口の方で足音がするから行っちゃったって訳。」
「俺、そこまで計算されて載せられてたのか,...。」
「お前すげェーな!八百万みたいに何でもバンバン作れちまうんだもんな!」
「そ、そんな事ないよ!私にだって限界あるしさ、それに今回は偶々だよ。」
なんか、今日私褒められっぱなしだな。すごく嬉しいけどすごく照れる。しかもこんなイケメン達に囲まれて私今日死んじゃうの?って位なんだけど。イケメン辛い。
「でも原操の切島と戦う前の笑顔、まじビビった。見てるだけの俺らもすげェビリビリっ、て恐怖感じたわ。」
「俺もあの一瞬だけは体竦み上がったぜ。本気でやられるってな。」
「えぇ、?私そんな怖かったの!?」
やっぱり、あの戦闘狂みたいな性格はこれから女として生きていく上で直さなきゃいけないよね。うん、控えよう。私彼氏できなくなっちゃう。