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ボーダーライン 【爆豪派閥】

第2章 胸はずむ


探知機もお役ごめんしたところで、敵役の切島君の前に現れる。

「おー、上鳴どしたー、って原操!?」

「ヤッホー、切島君。上鳴君なら入り口じゃない?」

「上鳴を撒いてきた、ってことか。俺は簡単にやられねぇぞ!」

そういって自らの腕を硬化させガシン!と金属がぶつかる音を出す。ああ、そうだよこの高揚感だよ。今から戦いが始まるっていうこの感じ!バトルだよ!

気持ちの高まりと同時に顔が自然と笑みを浮かべる。私の個性が未知数である切島君には、笑っている私がとても恐怖なのか額に汗が見える。

「切島君は、対人戦が得意でしょ?だから私とも拳で戦おうよ。」

そういうと私はビル壁に触れ原子に変えていく。その部分の壁はなくなってしまうけどまぁ問題ないでしょ。原子に変えたコンクリートと鉄を鉄甲に変えて身にまとい、彼に対抗する。

「女だからって舐めてっと、痛い目見るぞ?」

彼に殴りかかると硬化した腕で受け止められる、防御から攻撃にさし変わる隙も与えず彼に殴りかかる。

「クソッ、うらぁ!」

彼が鋭くとがった腕を私めがけて指しに来るのを足で止める。ヒールの先端が彼のその鋭く尖った矛先をしっかり捕らえていた。

「そういえば、まだ使ってなかったんだよね。」

私の言葉に一瞬でも腕の硬化を緩めた切島君。その隙間に靴に残っていた電気を彼に浴びせる。

「うぐあぁ!」

「対人戦のときに気を抜いちゃだめだよ、切島君。特に相手の個性がわからないのはね。」

びりっと来る痛みは気絶しないにしても膝をつくには十分な痛さのようで、彼はその場に崩れ落ちた。彼が落ちたのを確認してから私は核兵器に触れた。

「原操少女、WIN!!!」

「いえーい、やったぜ。」

どこについてるかわからないカメラに向かってピースしといた。
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