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ヴァンパイアキッス【R18】

第3章 もう逃げられないよ♡



ロイド
「さぁここが、これから真白ちゃんが住むお家だよ」


そう言って開かれた洋館の中。
真白は中を見て思わず息を呑む。

白で統一された室内。

玄関ホールには両脇に置かれた階段に黒の柵が立て付けられ、赤い絨毯が敷いてある。

それに大理石の床の上には上質な毛皮が冷たい床を覆い、頭上にはド派手なシャンデリアが空高くから真白たちを照らす。

まさに、異国の貴族たちが住むようなお屋敷だ。

絵画や、彫刻、絢爛豪華な並びに真白の目がキョロキョロと泳ぐ。


サディアス
「クスッ。この様な家に来るのは初めてなのかい?」


落ち着きのない真白にサディアスは隣で柔らかく笑った。


『あ、すみません。初めてで慣れておらず』


不快感を与えてしまったと思い謝る真白だが


サディアス
「初めてなら仕方ないさ。ここでゆっくり慣れていくといい。」


サディアスはさして気にしておらず、
むしろ緊張させないよう柔らかくフォローを入れた。


(やはりサディアスさんは見た目同様大人だ。
ーーにしても、この豪邸…社長とかなのかな?)


ロイド
「あ、サディアス。今、客間にみんな集(つど)ってるって」

サディアス
「そうか、なら真白をそこに案内してあげなさい。私はお茶とお菓子を持ってから行くよ」

ロイド
「わかった。じゃ真白ちゃん、俺に着いて来てね♡」



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