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【ヒロアカ】友達記念日【轟焦凍】

第5章 ダークヒーロー



お父様の権力は国を動かすほど凄いもので、裏でどれだけ悪事を働いたとしてもすぐにもみ消すことができるものだ。

政治家とも繋がりのあるお父様の権力の前ではヒーローも手出しができないでいるのが現実。

そんな凄い人の養子になったけれど、私は前の家の方がまだマシだったと思っている。

平穏な生活の中にある異常な仕事内容。
このギャップが精神的にとてもくる。

この平穏が家業のせいでいつ失うかと思うと怖くて仕方ない
だが、家業を継ぐ為に私はこの家にいる。

家業を手放すことはこの平穏を自ら手放すことを意味している。
自分からどう動けばいいのか分からない。

今はまだ見ず知らずの人の身体にメスを入れているが、いつ知り合いに出くわしてもおかしくはない。

知り合いに出くわしたその時

私はメスを握れるのだろうか?

私は正気を保っていられるのだろうか?

私は…人として、これからを生きていけるのだろうか?
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