第4章 捜査結果
「情報交換しよう…まずは君から、友夏の事どこまで調べた?」
俺は、友夏について知ってることを全部ツバクローに話した。
「なるほど、結構調べたね。けど、それは全部私も知ってる情報…じゃあ今度は私の知ってる情報を話そう。
友夏は8年前の夏に養子縁組に出された。」
「えっ!?何で養子に…」
「無断で外出して家に戻るのが遅くなった友夏に腹を立てた父親が友夏を何度も殴ってそれを近隣住民に通報されたのが原因だったみたい…その外出時に父親の大事なカメラも友夏が無断で持ち出してて父親はそれに対しても腹を立てたと供述してたみたいだけど友夏がカメラ持ってどこに行ってたかまでは…」
「きっと俺の家に2回目に来た時だ…友夏は、カメラを持って来てた。それに、俺の家から友夏の家までの距離が遠ければ5時のチャイムを聞いた後に俺の家を出ても移動時間が長くて家に帰るのも遅くなるはず…」
「君の家はどこ?」
「静岡。」
「じゃあ友夏が8年前住んでた家からだと電車と新幹線使っても2時間半はかかる…」
当時の7歳という幼さで、それも1人でそんなに時間をかけて俺の家に来ていたのか…
友夏はもっと近くに住んでる子だと思っていたから俺は衝撃を受けた。
「養子に出された友夏は今どこにいるんだ?」
「どこに養子に出されたのかも分からない…ただ、どこに養子に出されたかを知るには友夏の父親に聞くのが一番だと思う。」
「生きてるのか?その父親」
「生きてはいるよ、だいぶ落ちぶれたけどね…借金取りに追われる生活をしてるから住所不定無職。所在がコロコロ変わるから私もなかなか見つけられないでいる」
「そうか…」
「また友夏に関して何か分かったらここに連絡ちょうだい。私も情報掴んだら連絡するから」
そう言ってツバクローは俺に名刺を渡した。
俺もカフェに置いてあったアンケートの裏に自分の電話番号を書いてツバクローに渡してこの日はツバクローと別れた。