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【イケメン戦国】ー悠久の時の中でー

第1章 タイムスリップ⁈



助けを求めるように佐助くんの方を見る。
すると、彼はメガネをクイっと上げて、三成様に向き直った。

「三成さん。人は過去から未来へと絶えず進んでいくものです。
たとえ今この瞬間でも、すぐ後には未来になる。
過去、未来という時間の意味は人によって違うんです。」

佐助くんが、未来という言葉の意味自体をあやふやにした。
ということは、未来から来たということは彼らには言っていないということだ。

(下手なことを言わなくてよかった、、、)


「そうですね。確かに、時が流れる早さも、人によって違うように感じます。」

三成様はにこ、と微笑んでこちらを見た。

「幸帆様は、読書をなさりますか?」

(なんで話がこんなに飛んだんだろう…)
急すぎる話題転換に、少し戸惑う。

「私は、、、」

します、と言いかけて口をつぐむ。
確かに、現代では読書をしていた。

暗い中でも本を読んで、コンタクトやメガネなしには何も見えないくらい目が悪くなるほどに。

今は学校帰りに飛ばされたから、コンタクトをしているけど

カバンの中にはメガネがちゃんと入っている。

でも、この時代では一つ問題があった。

「私、字が読めないんです。」

すると、三成様は残念そうに眉を下げた。

「そうでしたか。申し訳ありません。」
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