第1章 タイムスリップ⁈
今まさに佐助くんが答えを言おうとした時、横から秀吉様が口を出した。
(、、、三成の質問、、、)
確かに、佐助くんの登場で、石田三成から聞かれた質問、、、
舞さんと同郷か否か、、、に答えていなかった。
だから、怒られるのは仕方ない。
(また、やっちゃったな、、、)
自分のことに意識を集中しすぎて、周りの人のことを見ていない。
(本当に私は、小さい時から変わってない。)
「ごめんなさい、三成様。私は、確かに舞さんの同郷のものです。」
「お気になさらず。初めてお会いした時の、舞様と似たような格好をなさっているので。
幸帆様も、未来から来た、、、とおっしゃるのでしょうか?」
(え、、、⁈)
三成様は、優しげな笑顔を浮かべている。
でも、その邪気のない笑顔が、逆に空恐ろしく感じる。
(どこまで、何を、知ってる、の、、、?)
どこまで知っているのかわからない。
舞さんや佐助くんが、どこまで話したのか。
わからない以上、下手な受け答えをするわけにはいかない。