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【イケメン戦国】ー悠久の時の中でー

第1章 タイムスリップ⁈




「、、その顔は、覚えてねぇみたいだな。」
豊臣秀吉が軽くため息をついて頭をかいた。

「ところで秀吉。何をしに来た?
まさか、物の怪の姫の顔を見に来たわけではあるまい」

「ああ、そうだ。、、、信長様が、こいつを広間まで連れて来いとおっしゃっている。」

(、、、織田、信長、、、)

「信長様が、、、ククッ、小娘、果たして生きて戻れるかな?」

背筋が凍るような笑みを浮かべ、明智光秀が私を牢から出す。

そのまま、前に明智光秀、
後ろには睨みを利かせている豊臣秀吉、
というありえないメンバーに、広間に連れていかれた。


広間に入ると、目の前には
黒髪に赤い瞳をした、ものすごく偉そうな人が
片手に女の人の腰を抱いて脇息にもたれている。

(あれが、織田信長、、、!)

座っているだけで感じる威圧感。

豊臣秀吉と明智光秀は、私を真ん中に座らせ、自分の席に戻った。

広間にはずらりと男の人が並んでいる。
豊臣秀吉。灰色の髪に寝癖がついている人。
明智光秀。
右目に眼帯をしている人は伊達政宗だろうか。
そして、黄色い髪をした、不機嫌そうな人、、、

その人の顔を見た瞬間。

ーーードクッッッ、、、


(なん、で、、、!)

ーーー涼に、そっくりだった。

その髪の色と瞳の色は違うけれど、それがなければ彼と見分けがつかない。

伏せられていた瞳がそっとこちらに向けられた。
(なんて、綺麗な、、、)
「、、、い、おい!」

「は、はい!」

ぼーっとして、豊臣秀吉に話しかけられていたのに気がつかなかった。


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