第2章 最悪の再会
血の気が引いた。
助けは直ぐには来ない。
乱歩さんは県外までの事件に遠征、社長は外へ出ている。治さんは入水失敗の後、社の下の喫茶店で温まっているのだろう。
もしくは、いつものサボり。社には居ないことは確かだ。
その上、国木田さんには遅くなるかもと事前に伝えていた。その会話を聞いていた人達も私がまだ帰ってきていない事を不思議に思わないのかもしれない。
スマホだってデスクに置きっぱなしである。
完全に詰んだ状態だ
脱出方法は一つだけある。
"今は"まだ無理なのだが……
中也の手が腰から上に上がってくる。
「んっ」
ほど温い体温の手が胸に当たる。
やわやわと確かめるようにゆっくりと先程の狂気を感じた瞳とは反する優しい手つきで。時折、焦らすように頂きを指で挟んだ弾くように遊ばれる。
「胸、気持ちよくねぇか?」
そう、抑私はあまり感じない。不感症では無いのだが…その、あれだ(汗)
「胸、小さいから…ヤダ。も、、止めて。」
胸は私のコンプレックスだ。
因みにAよりのギリギリBである。大きくなんかない。
「そんな事言われて止める奴なんていねぇよ!」
そこもまたいいんじゃねぇか、と付け足して…
彼の手は下へと降りてきて、ショーツの中に入ってきた。
「えっ!や、やだ!ちょっ…中也!!」
脚をばたつかせるが意味の無い抵抗で脚を広げられる。
「暴れんな、優しくできねぇだろ!」
クチュ
静かな部屋に微かな水音が確かに木霊した。
「へぇー、少しは感じてんだな。」