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【黒バス R18】甘く溶けて

第2章 俺だけを見て * 緑間真太郎




ダムダム、キュッ


部活が終わりそれぞれの自主練が始まる。


『緑間君、タオル。』

「あぁ、ありがとう。」


緑間君か…。

マネージャーになってから、真太郎から告白されて付き合うことになった私達。

お付き合いしていることは先輩達や同級生も知ってるし、何の問題もない。


でも、真太郎は変なとこで真面目だから


「部活中は他の部員と同じように名字で呼んでくれ。」


なんて頼まれた。


無理に反対すること意味もなかったので、承諾したけど今思えば他人みたいでちょっと寂しい。



真太郎はクールだ。


他のカップルみたいにベタベタしたがらないし、手を繋ぐのだって私が頼まないと繋がない。

私もあんまりベタベタするのは苦手な方だから、そんなに不満に思ったことはないけど、

あそこまで冷たくされるとなんだか不安になってくるのだ。



「一花ちゃーん。どしたの?元気ないじゃん。」

『…えっ?別に何にもないよ。』

「うーそばっかり。寂しいですって顔に書いてあるし。」



高尾君に顔を覗き込まれる。


「なんかあったらいつでも相談してよ。」

『別に何もないってば。』

「この、天邪鬼めっ!」

『…っいたたた!』


高尾君にちょっと強めに頬をつねられる。

思わず声が出てしまい、部員のみんなにチラチラ見られた。

それでも真太郎は黙々とシュートを打ち続けている。

…やっぱり寂しいんだな、私。




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