第4章 クンクン * 火神大我
クンクン、クンクン
「ねぇ、大我、香水付けてる?」
「?付けてねぇけど。」
大我の上に向かい合って座り、大我の首筋の匂いを嗅ぐ。
爽やかだけど、少し甘い香りがしてとってもいい匂い。
「なぁ、一花、キスしてぇんだけど。」
「ちょっと待って、もうちょっとだけ。」
そう言って一花は俺の首に鼻を擦り付けるように、顔を埋める。
…いや、そんなことされたら変な気起こしちまいそうなんだけど。
「やっぱ待てねぇよ。」
「…えっ、ちょっ…、んっ。」
首に回されていた腕を外し、指を絡める。
元々抵抗する気はなかったのか、唇を合わせると、俺の手をギュッと握りしめる。
腰に手を回し、背筋をスゥッとなぞる。
すると、一花の腰がビクッと揺れ、敏感な部分が布越しに擦れ合った。