第3章 プラマイゼロ * 宮地清志
「明日は休みだし、今日はいっぱいシてやるからな。」
『ゃあっ、ん。』
言葉通り、胸にしゃぶりつかれもう片方も親指と人差し指で摘まれ嬲られる。
『やぁ、…も、触って。』
「まだ、だめ。」
しつこく突起を弄られて、もどかしい刺激が身体中を支配する。
舌と指先で快感を与え続け、止むことのないその刺激に全身の力がクタリと抜けてしまった。
漸く離れたのは清志が下のショーツを脱がそうと動いた時。
それでも執拗に弄られた突起はジンジンと熱を持っていて、まだ触れてほしいというように疼いている。
「一花、スゲーことになってるけど。」
『…うるさい。清志のせいでしょ。』
「ハハッ、そうかもな。」
割れ目に沿って指を這わせる。
何度も指で擦られるとグズグズに蕩けていたソコは、更にトロトロと蜜を溢れさせ、部屋中に粘着質な音が響いた。
「聞こえるか?お前が悦んでる証拠。」
『っあぁ、やぁ…、』
「嫌じゃねぇだろ?」
いつもより意地悪な清志の言葉に、腰が勝手に揺れる。
つぷっ、とナカに清志の長い指が埋め込まれた。
ゆっくり抜き差しされ、ヒダの一つ一つを指先で愛撫される。
その度に清志の指をきゅうきゅう締め付け離さない。
「すげぇ締め付け。」
『はぁ、ん、…言わ、ないで。』
「これ、見ろよ。」
ナカから抜かれた指を目の前に晒され、テラテラと光るその指にとんでもない羞恥を覚える。
それだけでも恥ずかしいのに、清志はそのまま指を口に含み私の愛液を綺麗に舐めとった。
『やぁ、汚い、からぁ。』
「お前のなんだから、汚くねぇよ。」
清志も自分の服に手を掛け、お互い邪魔なものを全て脱ぎ去り一糸纏わぬ姿になると、直接触れ合う肌がとても熱く感じる。
薄明かりに照らされて浮かび上がる清志の鍛えられた身体は思わず見惚れてしまうほど綺麗で。
逞しいう腕や、くっきりと浮かび上がった鎖骨に割れた腹筋。
自分とは全く違う身体つきは、今まで何度も見ているはずなのに目を逸らすことができない。