• テキストサイズ

続短編集…あんさんぶるスターズ!【あんスタ】

第7章 だから恐怖を嫌った 乱凪沙


『お前なんかいなければ良かったのに』


夢は、また同じ言葉をつれてくる。


『そうね。』


私は全く同じ表情で言葉を繰り返していた。

でも凪沙さんに出会ってから変わった。



『ごめんなさい』



私はまた殴られる。
固い石で殴られる。


『黙って殴られるだけで、ごめんなさい』


そして目が覚める。











































凪沙さんがいつものようにどうしたのかと聞いてきた。私は距離をとって何でもないと言った。

彼は悲しそうに眉尻を下げた。


「凪沙さん」


私は無感情に尋ねた。


「もう私のこと、嫌になった?」


肯定してほしかった。
それでも彼は、首を横に振る。


「………ごめん」


近づくと、私が嫌がるのを知っている彼は遠くから言った。



「………嫌いになれそうにない」



私はキョトンとしてから、笑った。ケラケラと声をあげて笑った。


「やっぱり、変だよ凪沙さん。」


同情でもするみたいに彼を見た。


「こんなの、絶対、おかしいよ」


彼は悲しそうにそうだねと言った。

私はただ、そうだよと返した。
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp