第4章 タイムリミット
朝は、何事もなかったようにやってきた。
――昨日のことは夢なのだろうか。
夢だと思いたい。
夢でなければならない。
けれど、私の腕の火傷の傷は、昨日の出来事を“現実”だと教え、私を苦しめる。
私の力を使えばこんな傷はあっという間に消すことができるだろう。
でも、この傷を消したら―――
私はこれが現実だと認めることができなくなるだろう。
“わしと…“取引”しようじゃないか。”
耳から離れないあの言葉。
思い浮かぶハートの海賊団のみんな。
そして、ロー。
みんな、ありがとう。
そして―――
ごめんね。