第3章 隣にいたいと願うこと
2週間の楽しい旅の末、やっと目的の地が見えた。
「ドラム島が着いたよ!」
シロクマのベポは目をキラキラさせている。
これが“ドラム島”。
見るからに雪、雪、雪!!
植物人間の私は、寒いのが苦手なのだ。
「キャプテン!この後どうするんでスか!」
とりあえず全員上陸が完了した。
(酒飲みてェ…)
(かわいい子見つけたい…)
(メス熊探したいな…)
(寒い寒い寒い寒い寒い…暖かいとこ行きたい…)
それぞれやりたいことは別々だが今ローを見つめている目は全員訴えていた。
“自由行動にしましょう!!”
ローもみんなの目から察したようだ。
「チッ…分かった。ログがたまるまで…1日だ。自由とする。」
『やった〜!!』
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「いたぞ。アイツか。」
「ビブルカードがここを指していますし、この手配書とも……一致します!」
「…これでオレはこの世の全ての“自然”を手に入れる。あの力さえ手に入れれば……!!待ってろよ……“森の妖精”…!!」