• テキストサイズ

花吹雪の様に。《ONE PIECE》

第6章 何のため?誰のために?



自分の居るべき場所ってどこなのだろう。





ふと、そう考えることがある。










13歳で海軍から出た後も、

決して“楽しい”といえる人生はおくってこなかった。


色んな海賊団を回った。


私が何らかの能力を持っていることを知り

何かに使ってやろうと考えている人達ばかりだった。






だから、ローに惹かれた。




能力のことを知らなかったのに

自分を受け入れてくれた。




それが嬉しくて



この人のためなら




“悪魔”になってもいい





そう思えるようになった。






それももう前の話だ。


こう、何回も顔を合わせていると

海軍の人達にも親しみをもてるものだ。



MARINE


目の前の船に大きく書かれたその文字も

少し、懐かしさを感じる。





「お前……リンか…?」


ああ、懐かしい。


低いくせに、どこか優しさのこもった声だ。




「あーあ、またお世話になっちゃうよ~……スモやん…」


震える声で呟き
後ろを振り返ると、


煙をもくもくとさせているその人は

以前と変わらない姿で立っていた。

/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp