第4章 変態少女の生息
「あれが…」
噂の卯月彩空か
永井をここまでも焦らせる生徒なんて、見たことないな
「………ああ、あのお転婆変態娘が卯月彩空だよ」
はぁ、と頭を抱えてため息をつく永井こそ珍しくて
いや、おもしろそうな生徒だなと思った
「………卯月さん、逃げるんじゃないですか?」
「はっ………そうだな
すまない赤司、無理にとは言わないがこのことは考えておいてく……」
「いえ、やります」
「は?」
「卯月さん、なかなかおもしろい生徒じゃないですか?」
おもしろい、確実に珍しい珍種の生徒←
噂されるほどの変態加減や
そこまで永井を困らせる性格
ただのバカではなさそうだから
「そ……そうか!
それはよかったよかった」
「それと、卯月さんに会うのならお伝えください」
『言うことは聞くように』と__