第2章 完璧
「赤司くん、目悪いのかい?」
「いいや、いい方だよ」
じゃあ、なんでメガネかけてるんだ…………
ああー、でも…………メガネ似合うな…………
かわいいよなぁ………
髪の毛とか、柔らかそうでいいな……
肌とか女子の私より綺麗じゃないの
目とか身長とか、
よく見るとさ、手が以外に筋肉質なんだよなー
なにか、スポーツとかやってんのかな?
運動部?
絶対モテるでしょ、この人
私から見れば『かっこいい』より『かわいい』だけど………
触ってみたい…………
髪の毛とか肌とか………
手、とか………
(いやいや待て!初対面でないだろ!
『かわいいので、触れさせてください!』なんて言えるかッ?!
変態スキル押さえろ私!)
変なこと考えてるうえ、緊張で喉がカラカラに渇く
「なんで、私のメガネとったんだか………」
「卯月さんには、メガネは必要ないと思って」
はい?
いや、必要ですよ目悪いんですから………
「いや、あのー」
「それより、はい」
しどろもどろで一言返事か、曖昧な呆け声を出す私の前に、赤司くんが突如差し出した………
『手』
「え? これはどういう………?」
「どういうって…………
手、触りたかったんだろう?」
____はい?????
手?
こ………心読まれてるッ?!?!?!?!