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汚れたセカイ 【文スト】

第17章 会いたい


「幹部昇格、おめでとう」

「!」

「補佐、とってないんでしょ?」

「…」

「『彼は誰を待っているんだろうねぇ?』って云われたんだけど?」

にやっと顔で云われ、手前判ってるだろ…と思う。

顎を掴んでキスをする。

「そうだよ。手前の事をいじましく待ってたんだよ俺は」

「…私、幸せ者だね」

「もっと、幸せにしてやるよ」

「え」

「好きだ」

「!」

「俺と付き合えよ」

ぽかんとした表情。

「聞いてるか?」

「…何に?」

「…彼女に、俺の補佐になってくれ。白」

「………っ、格好よすぎだよ、中也。…喜んで」

「…好きって事でいいんだよな?」

「ずっと前から中也の事、好きだった」

「…手前は、ずっと前から魅力的なイイ女だよ」

「本当?」

「俺が絆される位に、な」

「本当の本当に、私、中也の彼女?」

「本当の本当に、手前は俺の彼女だ」


「ちゅゃ あっ!」

「手前諜報員だろ…こんなんで音を上げて如何する…」

「気持ちが、違う…」

「あ"?」

「こんなに、感じるのも、満たされるのも…中也だ、から…」

「溢れる位注いでやるよ」


side 白

ゆっくりとした時間経過。温かい、幸せにくるまれている感じ。

そっと眼を開けると、人形の様な端整な顔があった。

…中也。

好きな人に抱かれると云うのは、幸せだな、と。思いが通じ合うとさらに。気持ち一つでこんなに変わるのかと。

「ん…はよ…いつから…」

「先刻…一寸だけ中也の寝顔見てた」

「…白…?」

「ん?」

昨晩その手で抱いてくれた癖に信じられないと云う感じでそっと頬に触れてくる、その手に口付けを落とす。

「昨晩この手でアレコレしてくれたのに、信じられないの?」

ニヤっと笑いつつ云うと、抱き締められた。

「…四年は、長いなァ」

「ごめん」

「…此方向けよ」

上を向くと、キスが降ってきた。

「…は、こんなんで蕩けきって」

「中也のキスが上手すぎるんだよ…」

「莫迦」

「…今日は、挨拶回りしたいな」

「別行動だな」

「そうだね、でも午後は本部行くから」

「判った」

「…私が知ってる子って何人位いるかな…」

「まぁまぁ居るんじゃねぇか?」

「会ったら吃驚するかな」

「するだろ」

「…何か楽しみ」
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