第17章 会いたい
side 白
「わー、レイアウト何にも変わってないね」
「首領には?」
「マメに連絡してたよ。って云うか今回の研修留学は森さん命令だし。……太宰失踪、諸々大変だったみたいだね。お疲れ様」
微笑むと引き寄せられて、キツく抱き締められた。
「く、くるしっ」
「辛かった」
素の声色。ああ、君は、ずっと待っていてくれたんだ。ごめんね、待たされる方が辛いよね……
「…ごめん、ね」
「勝手に消えやがって…莫迦やろっ」
「ごめんって」
「…白」
「何?」
「白」
「うん?」
「白」
存在を確かめる様に何度も私の名前を呼ぶ中也。
「…中也、私は此処に居るよ。もう勝手には居なくならないから」
「白」
今更ながら罪悪感が込み上げる。
「待たせて、ごめん、待っててくれて、有難う。こんなにほったらかしだったのに。『待ってて』何て云ってないのに、待っててくれて、正直嬉しかった。研修頑張った甲斐があったよ」
「…白」
へへ、と笑ってぎゅうっと抱き付く。
「中也。ねぇ、如何かな。私、中也が夢中になる位イイ女になった?」
「…」
side 中也
正直、イイ女処じゃない。
よくよく見ると可愛い格好で、四年前より色々発達してるし、其処ら辺の男は殆ど引っ掛かるんじゃないかって云う位、
魅力的だと…
「中也?」
不安げな顔と同時にふにょっと柔らかい感触。
「!…悪ィ」
手前が俺に当ててる、手前の柔らかい胸に意識いってました。
「中也?」
「あ…」
「もう!」
「…聞いて欲しいなら離れろ」
「何で」
天然か?…否、判っててやってると思いたい。天然ならタチ悪すぎだ。
「胸…が、当たってる…」
キョトンとして、離れるかと思い気や、あろう事か押し付けてきた。
「手前ッ」
「…久しぶりに抱きたくなるだろ。って誘い?乗るよ」
「手前なぁ…」
「…あ、待って、歯磨いてきて」
「は?」
「アルコール、やっぱりアレルギーっぽいみたいで」
そう云えば、煙草も酒も苦手だったな
「中也とキスしたいから、歯磨いてきて?」
「あ、あぁ……」