第17章 会いたい
女を路地裏に連れ込んで壁に押し付けて腕の中に囲う。
「白か?」
その女は連れ込まれたのにも関わらず、大して動揺もせず、寧ろ嬉しそうに
「中也」
と云った。作った声でなく、元の声で。
「へへ、変装上手になったでしょ」
ビリっと変装マスクを外した顔は、会わなかった年分多少大人びいていたが、紛れもなく白だった。
「四年前より格好いいね、…でも、変わってない、ね」
「手前も…綺麗になったな……」
「久しぶり、元気だった?」
「…手前の所為で風邪引いたわ」
事実、ここ数年体調が優れず風邪引いた。
「え、ごめん」
「…泊まってけよ」
「うん…」