第12章 龍頭抗争 2
朝、目が覚めるともう既に太宰さんと中原さんはいなかった。
白さん曰くあの後直ぐ出て行ったそうです。
「白さん」
「何?蓮ちゃん」
「顔、暗いです」
表情がとても暗い。
「…今日…」
「はい」
「っ…」
パソコンから目を離さないまま、その瞳が潤んでいく。
「っ白さん!」
パソコンから引き剥がす。
「蓮ちゃん…」
弱々しく縋り付いてくる。
__元凶を潰しに行く。
言葉は言葉通りだろう。
なら、なんでこの人はこんなに何かに怯えているんだ?
昼過ぎ。
仕事の電話と云って出て行ったが、戻って来ない。
ガチャ
あ、戻って来た。
「遅かったですね、大丈夫です__⁈」
「白ちゃんは中也に貸してあげて来た」
「あ、太宰さん?」
「はい、電話。白ちゃんと繋がってるよ」
『もしもし蓮ちゃん?』
「はい、大丈夫ですか?白さん』
「あ…うん。ごめんね、有難う。…それで申し訳ないんだけど、太宰の家泊まってもらっていい?汚いだろうけど、変わってるけどいい奴だから。ついでに掃除とかでもしてあげて?』
「はい、ごゆっくり。こちらの事は心配しないで下さいね」
『…うん、有難う』
「…有難うございます。太宰さん」
「うん。え?…っ!…あ〜敵わないよ君には。うん、宜しく。大丈夫、手なんか出さないよ。森さんと違って僕の守備範囲は16歳以上だからね。それなら相手に責任を…嗚呼ごめんって!…うん、うん…君が謝る事じゃない。大丈夫だって。僕が間違えた事あった?…あったな。今回は大丈夫だから。ほら、行きな。うん、またね」
「…仲良いんですね」
「…そう見える?」
「白さんは中原さんの事が好きそうですから難しいかと思いますが」
あ、ヤバっ云っちゃった!
「やっぱりそうだよねぇ」
悲しげに笑う太宰さん。
「…行こうか」
「はい…」