第9章 私の秘密 N
「こっち!迎え有難う。太宰」
「お疲れ様白ちゃん。今日は助っ人を呼んでるんだ」
「へぇ、助っ人?」
「白」
「⁈な…んでっ」
「他の男の返り血浴びて笑ってんじゃねえよ」
俺とも太宰とも視線を合わせようとしない白。
「太宰、夕飯作ったるで、俺のセーフ・ハウスに車回せ」
「はーい」
車内は重い空気が漂っていた。
後部座席に白を挟んで太宰と中也。
セーフ・ハウスに着くまで誰も喋らなかった。
「白、先風呂入ってこい」
ビクッ
「わ、判った」
パタン
白が居なくなったのを確認して低い声で問い詰める。
「太宰手前…判っててやったな?」
「何が?」
「惚けるんじゃねぇ。白が今の仕事知られたくなかったって事だよ!白の嫌がる事だけはしねぇと思っていたが…見当違いだったみたいだぜ」
「人聞き悪い事云わないでくれ給え。僕はね、中也と白ちゃんがお互いの事を知りたそうだったから、ちょこおっと手を加えただけなんだよ。寧ろ感謝して欲しい位だ!」
白の事は知りたい。白が俺の事を知りたいのも判ってる。本当に知りたいなら、もう一度聞いてくるだろう。そうしたら、教えてもいいかなと思ってる。
でも、
「白にあんな顔させる位なら、知らなくて善かった」
「あー!!もう僕知らない!帰る!じゃあね!悠長にしてると僕が貰ってくよ!中也の莫ぁ迦!チビ!」
「莫迦は手前だろ!自殺嗜好!包帯男!」
二人分の夕飯を作っていたら、
「中也」
「あ…白。服見つけれたか?」
コクン
「太宰…は?」
「帰った」
「そ…」
「もう直ぐ出来るから座って待ってろ」
コクン