第8章 彼の秘密
太宰から逃げて、荷物を取りに行く途中。
「中也!」
「あ…白。任務終わりか?」
「うん、先刻森さんに報告してきた」
気分が浮つく。単純だなぁ、私。
「家、来るか?」
「あ…その事なんだけど…」
ごめんね。中也。
「その話無しにしてもらっていいかな?」
「え」
「太宰から離れて別仕事やる事になったの!それで慣れるまで忙しいから…誘ってくれても断る事になりそうだから…また落ち着いたら云うから…待ってて?」
「おぅ…」
「またね!」
パタパタと走る。
「好き、だよ…」
私の声は空間に溶けていった。
「こんばんわ。君、こんな所で如何したのかな?」
「…お兄さん名前は?」
「永谷」
「…イイ場所知ってるんだけど、行く?」
「お誘いかな?いいよ」
「何処向かってるのかな?そう云うのが好み?」
路地の行き止まり。壁を背にして両手を広げる女。
飛び付いた男がイキナリ仰け反る。
「ぐっ…手前っ…!」
「お初にお目にかかります、ポート・マフィアの白です」
「ポート・マフィアの白…?真逆っあの碧紅ざ、」
ザクッ
「ぐぅ…かはっ」
「お喋りな男はモテませんよ?」
RR…
『ハァーイ?白ちゃん?もう終わったの?』
「簡単な相手で助かったよ。例のアレ、アナログで身に付けてる。なんて情報誰かさんがくれたからサクッとね」
『今何処?』
「○○町路地」
『嗚呼彼処。また危険な場所選ぶね』
「何でもいいでしょ」
『…一寸待っててね。今迎えに行く。僕のお姫様』
「気持ち悪っ」
ブツッ