第8章 彼の秘密
side 白
意識が浮上すると同時に髪を触られてるのが判る。
ついでに鼻腔をくすぐるいい匂い。
「ん…おはよ…」
「お早う、朝飯出来てるぞ」
「…ん〜…お早うのちゅーして」
「はあ⁈」
「中也ぁ〜」
「…ったく」
何だかんだやってくれる中也は優しいと思う。
「中也、今日の予定は?」
「普通に任務だが。手前は?」
「太宰と任務…行きたくない…」
あーあ。中也とずっと一緒に居られたらいいのに。
「ほら、任務は?」
「果たすモノ」
「ん、頑張ってこい」
あー、好き、だなぁ…
「お早う。白ちゃん」
「…お早う、太宰」
「あ、平時でも名前呼んでくれるんだ?」
「中也に許可もらったからね」
私は計画の為なら何でもするの。
「…白ちゃん?」
「教えて、もらえなかった」
教えてもらえなかったとは、中也のチョーカーで隠しているモノの事。
知りたいけど、無理矢理知るのは嫌。
中也が云いたくなったらでいいの。
「そっか」
「太宰は知ってるのに」
つい詰る言葉が出てしまう。
「僕は偶々知ったに過ぎないんだけどね」
「…」
でも、太宰が知ってる事には変わりない。
「白ちゃん」
「…何」
「君が云うなら、君が欲しいモノ、ずっと欲しいモノ。きっともらえるよ」
「流石準幹部様。頭がよろしいようで」
「あ、昇進の話もう知ってるんだ」
「一応太宰のお付きだからね」
中也のお付きが善かったよ。上司もロリコンじゃなくてさ。
「今まで通りの接し方でいいよ。変に距離取られると遣り難い。それに白ちゃんも中也も直ぐに昇進さ」
「何でも知ってるね。太宰は」
「まぁね」
「中也の事も、私の事も」
「君に関しては判らない事は多いさ。君は不思議な人だ」
「あ、そ…」
「…白ちゃん?」
「気分が悪い。蹴散らそう」
「OKー。派手に行こうか」