第7章 俺の秘密 N
暇があれば構ってきて、隙があればくっついてくる。
白の好きなモノも、嫌いなモノも、下手したら本人より知ってるかもしれない。
気付いたら傍に居て、擦り寄ってくる。丁度いい距離感で、邪魔したりしない。
するする俺の心の中に入ってきて、気付いたら居座っていた。
白が信頼して一番甘えてくるのは自分だ、と云う自負はあるし、白が他の奴と仲良くしてると苛つく。
独占欲もある事を今日の件で嫌と云う程突き付けられた。
風呂上がり、
「髪を乾かすのが面倒くさい」
と云う白の髪を乾かしてやって。
そしたら
「中也の髪は私が乾かしてあげる」
と乾かしてきた。
「自分の乾かした方がいいんじゃね?」
と聞いたが、そうではないらしい。
因みに今は、ベッドの上。
ただ添い寝をしてるだけ。
「中也…如何してチョーカー外さないの?」
「外して欲しいのか?」
「見せて欲しいな」
白は判って云ってる。
俺がチョーカーを使っている理由が、
“隠したいモノがあるから”
と云う事を判ってる。
チョーカーの下には『人外』の印がある。
印の事は首領、姐さん、太宰しか知らない。
「何時かな」
未だ、知られたくない。もう少しだけ中原中也と云う『人間』として接していたい。
「判った…」
「キス…するか?」
「うん…」
白…手前は俺が『人外』って知ったら…どんな反応をすんだろうな…
「ちゅぅ、ゃ…?」
「もう寝ろ。明日は外回りなんだろ?」
「…中也」
「ん?」
「包帯の事、太宰って呼ばないといけなくなりそぅ…ごめん…ね…」
…予め云うのか。律儀だな。