第6章 彼女の秘密 N
side 中也
俺は今、最高に苛立っている。
『昨日、白ちゃんの家に泊めてもらったのだよ!いいだろう?』
いきなり太宰からメールが来たと思ったら、白の寝顔の写真付きだった。
白、何で青鯖を家に泊めた?何時も嫌ってるだろ。
何で青鯖なんだよ。
白の家には泊まった事はある。何度か。
「中也の料理が食べたい」
と云われ、そのまま泊まった事が何度かある。
不安定だったりする白に頼まれて添い寝をするのは何時もの事になっていて。
あんな喜々としたメールは初めてだから、恐らく昨日初めて泊まったんだろう。
コンコン
「中也、居る?」
白が来たみたいだか、気分がめちゃくちゃ悪いから帰って欲しい。
だが、白が自分から俺の部屋に来る事は滅多に無い。
何かあるんだろうな、と思って
「入れ」
と、云った。
「お疲れ様、今日は珍しくだ…包帯が書類とかやってくれるって云って時間ができたから、珈琲ゼリー作ったの」
今“太宰”って云いかけたよな?ここ数ヶ月は包帯としか呼んでなかっただろ。
「中也?」
「嗚呼…其処置いておいてくれ」
「判った。…ねぇ中也。ケーキ作ろうと思うんだけど」
ケーキ…
「…太宰にでも作るのか?」
「はぁ?何で包帯が出てくるの?」
「…」
「まぁいいけど。ケーキさ、体不覚悟で作ってあげよっか?お酒入りの」
「別に、其処までしなくていい」
「そ。…中也?こっち向いて?」
渋々顔を向けると、不思議そうなしろの顔。
「何かあった?」
「五月蝿ぇ」
「ぇ…」
「悪ィ、今機嫌悪いんだ」
「如何して?」
そんなのっ
「手前の所為だよ!」