第5章 日常 D
数日後
僕は久しぶりの白ちゃんとの任務に浮かれていた。
「あ、白ちゃん!」
心底嫌そうな顔で
「何?包帯」
「今日も君は美しい!是非、その胸で僕を窒息死に!」
無視。
うん、知ってた。でも少し位反応してくれてもよくない?
「白ちゃん」
一寸本気の声色で話しかけたのに、何処吹く風。
「来た」
「そんな事判ってるよ」
来た。と云うのは、今宵のターゲットが、だ。
また脈ナシか。任務終わったらもう一回口説こう。
そう決めたその時。
「…泊まらせてあげる」
「はあ?」
爆弾発言をしているのに彼女はいたって何時も通りで。
「セーフハウスまで私も包帯も無傷だったら、私の家に泊まらせてあげる」
「…如何云う風の吹きまわし?」
彼女がそんな事を云うなんて。
「気分がいい」
「何それ」
感情論ときた。駄目だ。僕の頭脳でも理解する事が出来ない。
「こんばんわおじさん。態々出向いてくれて有難う」
「一寸白ちゃん!」
「さっさと片つけるよー」
そう云った通り白ちゃんは任務を“さっさと”終わらせた。
「お疲れ様です!碧紅さん、太宰さん」
「後宜しくね。包帯借りてくから」
白ちゃんは僕の事が嫌いで、僕が白ちゃんを好きなのは周知の事実。
碧紅さんが太宰さんを誘うなんて。と部下は驚きを隠しきれてない。
「え…あ、はい!お疲れ様でした!」
「白ちゃん!」
「帰るまでが任務でーす」
如何しても何か云わなければと思って、
「…中也に異能教えたんだ」
「あぁ、其の事」
「二個持ってるの?」
「さぁ?」
…白ちゃんのペースだ。
「君は不思議な人だ」
そう云うしか無かった。
「今更?…って云うか皆包帯の方が謎って云ってるよ?」
「…」
「よし、帰ろ」