第4章 日常 N
「珍しいね。中也が僕との任務なのにそんなに機嫌がいいなんて」
今日の任務は殲滅。眼前のビルの中には敵対組織。
「あ?別に手前には関係ねぇよ」
「中也が機嫌がいいなんてムカつくのだけど」
「ハッ、そりゃあいい」
「…作戦通りに」
「嗚呼」
トンっと降りようとした瞬間、
「どーせ白ちゃんと会ってたんでしょ?ほんっと中也って判りやすい」
バレてるのは判ってた。太宰も白が好きだから。
何時もの意趣返しにニヤっと笑って
「…其れだけじゃねぇけどな」
「え」
よし、焦った太宰の間抜け面も見れたし。
デカいクレーターを作り、銃弾を止める。
「なんだ⁉︎」
「さァ、「重力」と戦いてぇのは何処のどいつだ?」
side 太宰
“それだけじゃない”って何?如何云う事。
真逆白ちゃん…否、中也が?
「有り得ない」
あの二人はそんなんじゃない。
『おい、太宰』
「何?中也。僕すこぶる機嫌が悪いのだけど?」
辿り着いた一つの仮説を振り払うように中也に当たる。
『そりゃあいい。と、云いたいとこだが…』
「何」
『予想通りの敵数だが、肝心の親玉が居ねぇ』
「…あっそ。中也が上まで追い詰めれば居るか居ないかハッキリする。さっさと行って。周りは張り込ませてあるから」
『ったく人使いの荒い…』
人使いの荒いじゃない。
「…はぁっ」
白ちゃん。君は矢っ張り中也がいいのかい?
僕には教えてくれないのに。