第2章 淫猥な目覚め/朱桜司R18※※
「ん……っあっ」
冬の寒さが続くある夜のこと、あんずは見ていた夢の影響か、体の違和感で目を覚ました。
淫猥な夢を見ていたあんずは、息を少し荒げたまま、けれど頭はまだぼんやりした中で、何らかの違和感を感じた。
夢で感じていた気持ち良さが今も続いている。
決して余韻ではない快感が。
ーど、どういうこと!?なんで彼が!?
布団をそっとめくると、そこにはあんずのよく知る相手がいた。
昨夜、彼の個人レッスンに付き合ったのだ。見間違えるはずがない。
ー司君!?どうして彼が?なんでこんな!?
あんずは驚きで声をあげそうになるが、言葉を発しないよう堪えた。
この状況下でどうしたら良いのかわからないのだ。
司はあんずの目が覚めたことに気付くこともなく、あんずの淫らな場所に顔を埋めたまま、彼女の蜜部へ舌を這わせた。
熱い舌先があんずの秘裂をなぞり、淫芽に触れた瞬間、彼女は体を震わせた。
「ん、……っ!」
唾液をまとった熱い舌が、淫芽をぬるぬると行き来する。同時に蜜口へと指が挿し入れられ、あんずは堪らず腰が揺れ動いてしまった。
「お姉様、お目覚めですか?」
あんずが目覚めたことに気付いた司は体をおこすと、紳士的に微笑む。
けれど、その表情はこれまで見たこともない男性らしいもの。
彼女がいつも見ている、あどけなさの残る少年らしい微笑みではなかった。