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息吹【気象系BL小説】

第3章 2年生 出逢い


だからこそ早めに吉岡と桜木の2人に会って真相を聞きたい


大野先生は進展が無いと伝えると自分も行くと言い始めたけどそれは全力で止めた

大野先生に迷惑をかけたくないっていう気持ちもあるし、何より担任として1番最初に見つけてあげたいという気持ちが強い


もしかしたら2人にとってはいい迷惑なのかもしれない
自分のしていることが絶対に正しいとは言えない気持ちもあるけど、1年生の始め、不安そうにしている生徒たちを見てこの子たちは俺が守るんだって決めた思いは忘れていないんだ



帰りに新宿駅に向かうようになって1ヶ月が経った

学校ではそろそろ一学期の期末試験に向けてテスト問題を作ったり、その後に待っている夏休み中の部活などの準備があって忙しくなった

学校を出るのが9時をすぎることもあって、さすがに疲れてしまい直行で家に帰る


そんな日々が続き2週間ぶりに新宿へ向かった日



…見つけたんだ、2人を



自分の記憶よりも明るい茶髪
長い髪を高めの位置でひとつに結ぶ吉岡と、
ストレートだったはずの髪にパーマをかけた桜木

その服装はうちの学校のものじゃない
だけど間違いなく2人だ


思わず声をかけようとした時、スーツ姿の男性2人が吉岡と桜木に手を振っていた

何やら楽しそうに会話する4人はそのまま人混みの方へ歩き出す


さすがにこの状況で声をかけると周りの目もあるから、気付かれないように4人の後をつける

しばらく歩いたら4人は白い建物に入って行った

その建物には何も看板は無くて、エレベーターも無いから何階に行ったのかは分からない



だけど雰囲気で分かる

この中には“お店”があるんだ…
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