• テキストサイズ

息吹【気象系BL小説】

第3章 2年生 出逢い


Aside


男子生徒に聞いた店に向かい外を確認する

さすがに中からずっと外を見ていると店員に怪しまれてしまうので買い物をしてるフリをするけど、こんなことをするのは初めてなのでどこかぎこちなくなってしまう

時間が経ち段々と暗くなってくると人の顔がよく見えなくなる

だけど男子生徒はスーツの男性と一緒にいた、と言っていたから、仕事帰りのサラリーマンが増えてくる時間までは待っておく必要があるはずだ


「1日目じゃ見つけられないか…」


もう少し…と思いながら数時間待ってみるがそれらしい人は現れない

それよりもずっと店に居すぎて店員にちらちらと見られている気がする
…いくらなんでも長居しすぎたかな

あんまり怪しまれて記憶に残ってしまうと次から来れなくなってしまうかもしれないので適当に商品をいくつか取ってレジへ向かう


やっぱり1日じゃ無理だったか…


「ありがとうございましたー」


そんな簡単に何か分かるとは思ってなかったけど途方も無さそうでため息が出る


正直、女子高生とスーツ姿の男性が一緒にいるなんて聞いたら嫌な想像しか出来ないし、少し携帯で調べてみたら新宿にはそういったお店がいくつもある事が分かった

だけど2人がそんな事をしているとは思いたくないし、見間違えだと信じたい

見間違えじゃなかったとしても親戚とかバイト先の知り合いとか…とにかく想像通りじゃなければ良いと心から思う


この日からさすがに毎日とはいかないけれど、週に3〜4日は同じように新宿駅に向かった

同じ店は危ないと思ったから、道の反対側とか2階、3階とかの店から見るようにしてみた


たまに制服を着た女の子とスーツ姿の男性を見かけて思わずドキリとするけどうちの制服じゃないと分かると少しホッとする

だけどやっぱりそうやってお金を稼いでる子たちがいるんだろうな、と思うと教師としては心が痛む
/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp